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姶良は、コクピットの補助席で、小さな模型を組み立てていた。
姶良は手先が器用で、この模型も本物のように動く。
「ないよね。
孝太郎の家は、今の鬼同丸の近くだったけど、子供の姿は見た事がないよ」
やはり、そうだ。
孝太郎の妻子は、どこに住んでいたのだろう。
敵となってしまったが、
孝太郎は優しくて、いつも丁寧に亜空間の使い方を教えてくれた。
弟子は取っていなかったが、本当に凄い人であった。
あのまま狂わないでいてくれたのならば、鬼城の頭領であったかもしれない。
コクピットで、インスタントのラーメンを作って食べていると、
姶良も横で食べていた。
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