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そこに時季もやってくる。
「二人で仲良く、飯ですか?」
「まあね。時季も食べるか?」
インスタントを食べていると、月森に泣かれるので、
こっそりコクピットに隠しているのだ。
インスタントというのは、美味しいというわけではないのに、
時折、妙に食べたくなる。
「食べる。で、孝太郎の妻子はな、鬼城に住んでいなかったよ。
っていうか、娘が病気がちで、よく病院に入院していた」
すると、桜川ならばわかるのかもしれない。
ふらりと響紀もやってくると、
一緒にインスタントのラーメンを食べていた。
「そうそう、かわいい娘でね。どこか六沙にも似ていたよ。
一回しか見た事がないけどね」
そうか、娘がいたのか、
父親にとって、娘というのは特別に可愛いものかもしれない。
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