第十章 光彩陸離

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 親父には、火の屋に行ったら聞いてみよう。 皆で喋っていると、左雨がそろばんを肩に歩いてきた。 皆、無駄遣いに身に覚えがあるのか、目を逸らす。 「あ、インスタントですか。いいですね」  俺のコクピットの席の下を、左雨が遠慮もなく探していた。 「大和様、ここにインスタント食品をコレクションしていますよね」 「亜空間にもコレクションがあるよ」  あちこちの星で、インスタント食品を購入しているのだ。  左雨は、インスタントラーメンを食べだした。 「そろそろ、ビナマナカハナに到着するから、 適当にシートベルトのある席に座っていろよ」  政府の許可を取ったので、ソニアで海に降りられる。
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