第十章 光彩陸離

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 岩場が無くなると、その下に何かの建造物が見えていた。 石畳のようなものが、海底に沈んでいた。  人口の建造物?この星に、桜川がいたことがあるというので、 何が出ても驚かないが、岩場も取り込んでみると下に何かがあった。 「タコ?」  巨大なタコが、暗闇に眠っていた。 タコ、小型宇宙船よりも大きい。 こんなに巨大なタコがいてもいいのか。  俺が餌に見えるらしく、タコの手が伸びてくる。  こんな場所で、タコと格闘したと言ったら、 笑われるに決まっている。 俺は慌てて、亜空間にタコを取り込んでしまった。  タコがいなくなると、石畳の下が見えてきた。 これは、何かの室内であったようだ。
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