第十章 光彩陸離

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 古いソファーや、テーブルが散乱していた。 そこに古い人形や、ぬいぐるみも浮かんでいた。  何か引っかかる、 どうして、海しかない場所にこんな部屋が沈んでいたのだろうか。  俺が部屋を亜空間に取り込んでみると、 その下に巨大は箱のようなものが見えてきた。  巨大な箱、家なら数軒入る。 この前、金属探知機でこの星を回ったが、 こんな箱など感知しなかった。  これ木造なのか?近寄って叩いてみると、 金属というよりも、石であった。 とりあえず、亜空間に入れておくか。 箱を取り込むと、その底には、岩しかなかった。  海面に出てみると、 御卜が心配そうに俺を探していた。 こうやって心配そうな表情をしていると、 出会ったころの御卜と同じであった。
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