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魚を食べる前に、数か所の墓を巡ってみた。
この星の海面が、少し下がったかもしれないというほど、
海を取り込んでみた。
これならば、鬼城の海を二十回入れ替えても、
余るほどの量であった。
しかも、魚の大群が泳ぐ様子を見て、
つい、魚の大群ごと海も亜空間に入れてしまった。
「もしかして、お腹がすいているのですね。一二三に連絡します」
狼煙をあげていた。
「この星で、海と毎日向き合って。
トーヤを失って絶望して、又、海を見ていましたよ。
トーヤは本当に優しかった。
そして、最後に、俺に海を教えてくれた」
この御卜の船の操縦も見事であった。
しかも、漕ぐスピードが速い。
波の見極めも確かで、トーヤを見ているようであった。
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