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「銀狐の技術が、ここにきて、やっと理解できましたよ。
水だけは、使えるようになりました」
御卜が下を指さす。
海の中を見てみると、海流が船を乗せて走っていた。
「いい技だ……」
御卜が、一人前になっていた。
自信に満ちた横顔は、一人で切り抜けてきた実績と覚悟がある。
「ここで一人になってみてやっと、大和様の孤独を知りましたよ。
その寂しげな笑顔や表情は、孤独のせいですかね」
いや、これは生まれつきであった。
どんなに、楽しくても、寂しそうと言われている。
海ばかり見ていると、スピードが分からないが、ソニアが見えてきた。
ソニアの傍に、浮島もある。
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