第十章 光彩陸離

26/29
前へ
/340ページ
次へ
「大和様、 火の屋の技と、鉄鎖の技、それに鬼城の技も使用できますよね。 もしかして、銀狐の技もできますか?」  銀狐の技は使えるのか、 やったことがないので分からない。 基本では教えられているが、 やはり、一番技を持つには、相応の練習や訓練が必要であった。 そんなに、あれこれ違う組の技は覚えない。 「何かリクエストがあるの?」 「狐の嫁入り雨が見たいです」  それならば、簡単であった。 幻影技と組み合わせてもいいが、 これだけ水があれば、水を操ってもいい。  晴れた日に、消えるように振ってくる雨、 ついでに、嫁入りの風景を浮かべてみた。
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加