第1章 目醒め
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はっ、と私は意識を取り戻した。 もはや鮮やかな黄色を失い、透明な液体である。 いちど蒸発してしまったためだ。 ふたたび液体に戻る過程で、色を消費せざるを得なかったのだろう。 それは仕方のないことのように思えた。 色、匂い、味、形そして音。触り心地。 私は様々な姿で存在し、思いつく限りのありとあらゆる存在であった。
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