OP1 ねこ・ねこ・ねこ!

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 しかし私の顔色はすぐれなかっただろう。   「体長、凄い汗ですよ。どうしたんですか?」    ジョンくんが心配そうに私の顔を覗く。   「いや、何でもない。それより“ブタドン”の破壊方法だが…」    どうやら賞味期限が切れたチョコレートを食べたのがいけなかたようだ。    私は猛烈な腹痛に耐えていた。一刻も早くトイレに行きたかった。    このままではあと一時間が限界だ。    生まれてから何百、何千と繰り返してきた行為。自分の限界くらい熟知していた。    無論、携帯トイレは持って来ていた。しかしこれは猛烈な悪臭を放つタイプだ。    経験がそう警告していた。    敵の基地の付近でそんな物を出す訳にはいかない。    警備犬を連れた敵兵が通り過ぎる。    腹の中で茶色い悪魔が暴れまわる。本当の敵は己の体内に潜んでいたのだ!    汗が1滴、アゴから地面に落ちる。    私は作戦の変更を余儀なくされた。
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