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しかし、探利さりげなく机の中に視線を送った。
その瞬間、私は自分の席にばっと逃げ、顔を伏せた。
・・・げ、限界・・・。
もしここで「何これ?」とでも言われてしまえば・・・答えられなくなってしまう。
そしてそのまま10秒程。
「・・・奈津」
「っ・・・な、何?」
「ぷっ」
顔を伏せている目の前から声が聞こえ、反射的に顔を上げてしまう。
その様子を見ていたかんちゃんにまた笑われた。
助けてよ・・・。
「・・・その、さっきの話しだけど・・・机の中、本当にに何もしてないか?」
「へ・・・?」
・・・質問されたのは私が予想していたのとは少し違った。
これは・・・どういう意味かな。
・・・も、もしかして、もう中身見られた?
その上で、私かを確認しに来たの?
・・・ど、どうしよう。何て答えよう。
「・・・してないよ?何か置いてあった?」
・・・考えた末、出てきたのは照れ隠しの否定。
もし読んでるなら、私だってばれてるはずなのに。
そして、彼は・・・。
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