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~~~数日前~~~
「・・・書く・・・今日こそ・・・っ!」
普段は物置と化している机を久々に片付け、テスト前にしか用の無いペンを手に持つ。
「・・・」
薄く色のついた紙を必死に見つめる。
ここに私の全部を書くんだよね・・・。
「・・・さて・・・」
頭に沢山の言葉浮かべる。
これをつなげて文章にするんだ。
そこに私の気持を混ぜて・・・。
「・・・なんて書こう・・・」
・・・気持を上手く言葉に表せない。
こんなことなら国語の授業真面目にうけておくんだった・・・。
さらに数分考え、頭がパンクしそうになってベッドに倒れ込む。
「・・・ラブレターなんて書いた事ないよぉ・・・」
私しかいない部屋でつい弱音をこぼす。
・・・私は、好きな人にラブレターを書こうとしている。
去年同じクラスだった彼。
今年も同じになったことから、話す機会が増えた。
色々話すうちに、彼が「メールでのやりとりはあんまりすきじゃない」事を知った。
それで、彼に告白してみようと思ったときから・・・ラブレターで想いを伝えようと決めた。
・・・直接なんて、きっと言えないから。
だから、紙に思いを乗せて渡すんだ。
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