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別れ際
「大樹君、お願いがあるの?」
「何?」
「その、私を... その」
保坂は下を向いてしまった
「どうした?」
「その、私をギュッと抱きしめて欲しいの」
「わかった」
ベットに座る保坂に歩み寄った
ゆっくりと保坂の背中に手を回す
保坂の顔は俺の胸のなか
保坂の不安が細い身体から伝わる
俺は胸が苦しくなった
俺が変わってやりたい
「保坂、好きだよ
元気になって、一緒に身体鍛えよう」
「フフッ、大樹君おもしろい」
胸のなかで保坂は笑った
いつだったか保坂が言ってたことだよ
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