第1章

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次の日ー 「行ってらっしゃい!」 今日も無事に洋ちゃんを送り出した。 昨夜、洋ちゃんは笑って言ったけど、私は上司が許せなかった。 だから洋ちゃんが眠ったあと、私は洋ちゃんのスマホから上司の携帯番号のデータをコピーして上司にメールを送った。 『自分が離婚したからって、洋二に当たらないで下さい。迷惑です。』 と。 そうしたら、上司はまず私を非常識だと罵るような返信をしてきた。 だから私は、非常識なのはあなたの方だと教えてあげた。 だって、奥さんに逃げられたのは自分のせいなのに洋ちゃんに当たるなんて酷すぎる。 だから私は、返ってくるメール全てに返信して、最後には喧嘩のようになってしまった。 売り言葉に買い言葉。 しばらく続いたメールは、ついには『殺す』なんて言葉も出ちゃって…。 『お前はおかしい』 と いう言葉を最後に上司にはメールが届かなくなってしまった。 はぁ…悔しい。着信拒否なんて男らしくないわ! 私がため息をついた時、携帯が鳴った。
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