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― バンッ
「発進します。」
手には手錠。腰には紐。
3人の刑事さんと一緒に車に乗り込む。
お化粧も、お肌のケアもできてない。こんな姿洋ちゃんには見せられないな…。
流れる景色を見ながらボーッとしていたら、車は赤信号で止まった。
その瞬間…。
― ドガンッ グシャッ パリン…!!
「うわぁ!」
「きゃあぁ!?」
すごい衝撃と同時に体に痛みが走り、私は目を瞑った。
なにが起こったの?
―ガシャン!バチッ!!
「うわぁあ!!」
運転席側から叫び声がしたと思ったら、今度は私の隣の刑事さんの声がした。
だけど私は次に上がったその声に顔を上げた。
「ひかるっ!」
まさか… まさか…
「…洋ちゃん?」
「ひかるっ!!逃げるぞ!」
そこには真っ黒な服に身を包み、スタンガンと棍棒をを持った洋ちゃんがいた。
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