第1章

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― バンッ 「発進します。」 手には手錠。腰には紐。 3人の刑事さんと一緒に車に乗り込む。 お化粧も、お肌のケアもできてない。こんな姿洋ちゃんには見せられないな…。 流れる景色を見ながらボーッとしていたら、車は赤信号で止まった。 その瞬間…。 ― ドガンッ グシャッ パリン…!! 「うわぁ!」 「きゃあぁ!?」 すごい衝撃と同時に体に痛みが走り、私は目を瞑った。 なにが起こったの? ―ガシャン!バチッ!! 「うわぁあ!!」 運転席側から叫び声がしたと思ったら、今度は私の隣の刑事さんの声がした。 だけど私は次に上がったその声に顔を上げた。 「ひかるっ!」 まさか… まさか… 「…洋ちゃん?」 「ひかるっ!!逃げるぞ!」 そこには真っ黒な服に身を包み、スタンガンと棍棒をを持った洋ちゃんがいた。
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