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高校で出会った時から彼が大好きで、卒業式に告白してOKの返事を貰えたときは嬉しくて泣いてしまった。
それから洋ちゃんは大学、私は専門学校へ進んで、洋ちゃんの大学卒業と就職が決まった時、洋ちゃんから同棲しないかと言われた。
私はやっぱり嬉しくて泣いてしまったのを、洋ちゃんは笑って頭を撫でてくれた。
高校時代、ただすれ違ったり見かけるだけで満足していたあの頃が懐かしい。
今では毎日、隣で眠る彼の寝息を感じ、寝顔を見ることができるんだもの。
あの時の私が今の私を見たら驚くだろうな…。
「ふふっ…。」
そんな空想をしながら、私は厚着をし、道具を持って静かに玄関を出た。
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