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「うわあぁあ!」
そんなホッコリした空気の中、夕飯も終わり、洋ちゃんの後にお風呂に入っていると洋ちゃんの叫び声がした。
「洋ちゃん!どうしたの!?」
洋ちゃんは台所にいて、黒いごみ袋を覗いていた。
「あ、それ…」
「ひ、ひかる!何だよこれ!」
そのごみ袋の中身は今日の鶏を捌いたゴミで、鶏の足や頭が入れてあったのだ。
「あ~ん、見つかっちゃった!汚いから洋ちゃんには見せたくなかったんだけど、それ今日の食材の捨てる部分よ。」
「え…、って………嘘。」
洋ちゃんはホラーとか苦手だから、これを見てきっとビックリしちゃったんだわ。
洋ちゃんは口を押さえて青くなっていた。
「だって新鮮で美味しいものを食べて欲しくって!美味しかったでしょ?洋ちゃん。」
「ん…うん、それは…そうだけど…。」
さっきまであんなに美味しいって喜んでたのに… 洋ちゃんは元気がなくなってしまった。
「洋ちゃん…?」
私が近付くと、洋ちゃんはハッとして顔をあげた。
「ひかる、今までの朝の……魚って…、」
洋ちゃんが聞くので、私は答えた。
「え?あれは、毎朝私が釣ってきてたのよ?」
だって その方が美味しいから。洋ちゃんも美味しいって 言ってくれてたじゃない。
「そっか…そこまでして…くれてたん、だ?」
洋ちゃんが 声を詰まらせて言った。
あぁ、そうか。洋ちゃんたら、申し訳ないとか思ってるのかしら?
「うん!だって洋ちゃんの為だもん!」
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