第1章

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「…っ」 もうこれは要らないか 俺の大事なもの あいつからもらったくまのキーホルダー ゲーセンかなんかでとっていらないからって俺にくれたんだっけ こんなものでもすげーうれしかった でももうとっとくわけにはいかない だってとっておいても苦しくなるだけだ あいつのことを思い出しては苦しくなるだけ あいつは明日結婚する 俺が好きだっていってたら気持ち悪いって突き放されたんだろうな もしかしたら少しは俺のこと気になってくれてたかも? でも終わったことに "if" はない 「…じゃあな」 この想いはこれと一緒にゴミ箱の中へ
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