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……深く深く、闇に堕ちる音がした。
あの日、君と笑った世界で過ごした時間は。
暗闇の中で消えた。
それは、僕が選んだ選択で、僕が弱かった結果なのに。
無力な自分が酷く浅ましく覚えてくる。
電子機器の向こう側からの情報しかなくて、
力になりたいと叫んだとしても、それは無理な話なのだ。
歪んでいく世界の中で狂う僕は、
誰よりも滑稽な存在なのである。
「大丈夫だよ。」そう何回も笑顔を描く君は、
人を引きつける力があり、強い人であると同時に、
弱い君がいることに僕は気づいていた。
君は僕の事を光と言う。そんな事ないのに。
確かに、君はひねくれてて、他人に興味がなくて。
いつも独りに見えていた。
そこに僕という存在があれば、どれほど嬉しいか。君は考えたことあるだろうか。
「もう役に立ってるよ。」そう言われたって。
貪欲で偽善者な僕は、それ以上の〝アイ〟を求めてしまう。
役に立ちたい。その想いだけが募るばかりで、
無力な自分に苛立つほど、僕はセカイに飢えている。
その重さは、きっと、君が望まないものなのだ。
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