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幼いころ、母に構ってもらえなかった私は、外で過ごすことが多かった。一日中、庭でアリの行列やらダンゴ虫やらを眺め、草を摘んではままごとをして遊んでいた。
近所には年上の、友とはいえない仲間もいたが、私は彼らより数段年下だったので姉たちや彼らから上手くまかれて、いつも最終的には一人遊びになるのが常であった。
田んぼでレンゲやクローバーで花飾りを編んだり、ぽこぽこと伏流水が湧いている小川のふちにしゃがみ込んで、砂をわずかに動かす水の動きに見惚れたり、さして退屈も感じず一日を過ごしていたように思う。
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