思わず……

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  こうして2人は、この屋上の端に立ってしまったのだった。   前方には、うっそうとした森が広がり、風で揺れる木々が大海のイメージを作り出していた。   「さー、始めましょう」   「いったい、どうするの?」   「タカシは、私の体をささえてくれればいいのよ。落ちないように。 そー、この腰のあたりを両手で抱くようにしてね」   「あー、分かった分かった」
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