思わず……

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  タカシは、言われたとおり、前に立っているリカコの腰を両方から支えるように持った。   しかし、それだけでは不安だったので、片足をフェンスの金網に突っ込んだ。   リカコは、気持ち良さそうに、森に向かって両腕を広げた。   が……ふと、タカシを振り向き、   「なんか、あたし……」   その瞬間、タカシの片手から、リカコの体が離れた。
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