事情と確信

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一枚着ておけばよかったな……戻りたいけどしょうがない。 優さんと話さない限り無理だし、コンビに行くことにした。 竜平のマンションから出て右折すると、街灯点す右側の目線先にコンビニがあり迷いなく歩く。 目的地に着くと、ドアの前に立ち透明なガラスが横へと開き中に入る。 「いらっしゃいませー」 そして同時に聞こえる聞き慣れた声。 のみものコーナーへ向かうと、偶然なのかその先に優さんが泣き枯らして飲み物を買い占めていた。 思わず見たことない衝撃に足が止まる。 涙が溢れんばかりに酒を籠に入れて、お菓子まで買って焼け酒でもやるかのように情けない姿が、不思議に感じる。
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