第2章~始まり~

4/14

124人が本棚に入れています
本棚に追加
/158ページ
さて・・・と言うなり、ルシファーは立ち上がった 「何処に行くの?」 シオンが聞くと、 「ちょっと野暮用だ」 そういい、ルシファーは出て行った シオンが寂しくて悲しい顔をしていると、 「マスター、大丈夫ですよ。ルシファー様は・・・ほら」 スクリーンが現れ、その画面の先には、どっかの街並みが続いていた いつものルシファーの姿から想像は出来ないくらい、とてもかっこよかった 黒い服装を着こなし、黒いウルフカットに赤いメッシュが目を引く そんなイケメンのルシファーは、よくカウボーイ映画に出てくるような酒場に入っていった それから10秒後、扉や壁をぶち壊して人が飛び出してきた 一気に剣呑な雰囲気になる酒場周辺 さらに10秒後、今度は天井から何かが打ち上げられた そして目線は入り口に戻り、壊れた入り口からルシファーが出てきた それも、何かボロボロのローブを着た人を2人引きずって 「ルシファー強いね!」 「いえ、人間が弱すぎるんですよ」 スクリーンを見ながら、シオンとクリアは談笑する ルシファーはローブの2人を路上に投げ出すと、サッと両手を広げた 「お集まりの紳士淑女の皆様、俺の名はルーン。そして此処に寝ている弱者は、  この国で最高戦力だと言われる帝の2人」 ルシファーはルーンと名乗り、ボロボロで気絶している2人を帝と言った 「帝ってなーに?」 「この世界で優秀な魔法使いの集団ですよ。まぁ、ルシファー様には足下にも及びません」 ふーん・・・と、シオンは目線をスクリーンに戻した ルシファーは帝の1人を足蹴に、 「これは宣戦布告だ。王様に伝えろ。勇者を召喚しろ、とな」 それだけ言うと、ルシファーは帝2人を蹴って、向かいの壁にめり込ませた 人々は一瞬壁に目をやり、またルシファーに視線を戻すが その時にはルシファーは消えていた
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加