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ある日、シオンとクリアは街に来ていた
2人とも白を基調とした服装で、顔も相まって似合っていた
周りから見れば、普通に親子のような雰囲気だ
のんびり街中を歩いていくと、目の前には大きな建物が見えてきた
「ふあぁぁ、大きいね!」
「この世界で1番大きな学校です。ここでマスターには、魔法について色々教わると良いでしょう」
「うん!僕頑張るね!」
学校の門まで行くと、端っこに受付があった
受付には1人の男性がおり、シオン達に気づいて近づいてきた
「・・・な、何かご用ですか///?」
男性はクリアを見ると顔を赤くし、要件を聞いてきた
「事情があって今になりましたが、息子の編入手続きに参りました」
クリアは、自分が美人だと分かっているみたいで、最大限の魅力を醸し出す
もう爆発するんじゃないかって位赤くなった男性は、
「しょ、少々お待ちください!学園長に連絡してみます!」
男性はシオン達の目の前で俯き、何かをやりはじめた
「ねぇクリア、あの人は何をやってるの?」
「あれは念話と言って、遠く離れた人に連絡する方法ですよ」
『こんな風に、ね』
シオンの頭の中に、いきなりクリアの声が聞こえてきた
『言葉に出さず、思うだけにしてみて下さい』
『・・・こ、こぉ?』
『はい、良くできました』
シオンは念話を覚えた
丁度その時、男性が念話を終わったみたいだ
「えと、学園長がお会いになるそうです。只今案内役の者が向かっておりますので、着いていって下さい」
「はい。勤務ご苦労様です」
「いっ、いえ!では!!」
クリアは男性に微笑み、お辞儀ついでに胸元をチラリと
男性は一瞬で恋に落ちたようだ。目がハートだった
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