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イザベラに案内されてやってきたのは、実技演習場だった
「ではこれより、シオン君の編入実技試験を開始します。ルールは簡単、
イザベラに1撃でも当てられたらOKです」
学園長が中央に立ち、審判をするようだ
クリアは観客席から見守っている
『クリア、本気でいって良いの?』
『どうでしょうか?ひとまず3割くらいでいきましょう』
『わかった』
シオンはクリアに念話で、どの位調整するのかを聞いた
これはダンジョンにて、シオンの本気はマズいと実感したからだ
今はルシファーのお陰で、10段階の調整が利くようになっていた
学園長が両者に目配せする
「それでは、構え!・・・・始め!」
ドンっ
「「・・・・・」」
勝負は1瞬でついた
学園長とクリアは呆然とし、イザベラに至っては壁にめり込み気絶していた
シオンはパンチを繰り出した状態で止まっている
しばらく静寂が去った後、
「イザベラっ!!」
学園長はイザベラを助けに向かった
シオンの元にはクリアが近寄り、
「1割でも良かったようですね」
と言った
シオンも苦笑いで頷きを返した
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