第2章~始まり~

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イザベラに案内されてやってきたのは、実技演習場だった 「ではこれより、シオン君の編入実技試験を開始します。ルールは簡単、  イザベラに1撃でも当てられたらOKです」 学園長が中央に立ち、審判をするようだ クリアは観客席から見守っている 『クリア、本気でいって良いの?』 『どうでしょうか?ひとまず3割くらいでいきましょう』 『わかった』 シオンはクリアに念話で、どの位調整するのかを聞いた これはダンジョンにて、シオンの本気はマズいと実感したからだ 今はルシファーのお陰で、10段階の調整が利くようになっていた 学園長が両者に目配せする 「それでは、構え!・・・・始め!」 ドンっ 「「・・・・・」」 勝負は1瞬でついた 学園長とクリアは呆然とし、イザベラに至っては壁にめり込み気絶していた シオンはパンチを繰り出した状態で止まっている しばらく静寂が去った後、 「イザベラっ!!」 学園長はイザベラを助けに向かった シオンの元にはクリアが近寄り、 「1割でも良かったようですね」 と言った シオンも苦笑いで頷きを返した
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