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再びここは学園長室
3人掛けの椅子に、シオンとクリアが座る
向かいの立派な椅子に、学園長が座った
イザベラは、まだ保健室に移されてから帰ってこない
「ん~参りました。いえ、合格は合格なんです。しかし・・・」
学園長は、しきりに首をひねる
「イザベラは、私が雇ってきた元SSランカーのギルド員なんですよ。それをこんな・・・」
学園長が言いたいこともわかる
つまりまだ10~15歳が入っている中等部の子供に、あっさりやられたのが納得しないようだ
学園長が困惑している間に、ちゃちゃっとギルドの説明をしよう
この国には現在、3つのギルドがある
正確には国直属のギルド・平民などで構成されるギルド・商業など商い中心のギルド
全てのギルドにはランクがあり、良いSSS~F悪いまで存在する
つい最近、SSSを超えるZランカーが現れたが、この話は追々
依頼内容やランクを上げる条件など様々だが、共通する事は高ランク=高難度=高給ということ
以上、ギルド講座でした
学園長室へ戻り、
「ねぇシオン君、どうやってイザベラを倒したの?」
学園長が尋ねてきた
「開始と同時に、お腹を殴っただけだよ?」
シオンは普通に答えた
「シオン君は、どこかのギルドに入ってる?」
「ううん」
「そう・・・じゃあ、家族で強い人いる?」
シオンは少し考えると、
「みんな強い!」
そう、笑顔で答えた
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