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少し歩くと織姫が空を見上げた。
「そういえばさ今日はちゃんと見れるね。天の川」
それにつられて俺も空を見上げた。
そこには満天の星空とその中央に天の川が流れていた。
「七夕の時っていつも曇りだもんな」
そういうと織姫は頷き「何年ぶりだろうね」
そう七夕の時はいつも雨だったり、曇りだったりと、誰かが俺たちの事邪魔してるかのように。
だからこんな綺麗な天の川を地上から見たのは何年ぶりなんだろう。
俺はそんな天の川を眺めてる織姫をみて、ドキッとなってしまった。
いつも見てるはずなのに・・・いや今日はまた特別なのかもしれない。
地上から見る織姫は浴衣姿に普段とは違う格好に、俺はこうして織姫と一緒にいれる事がホントに幸せなんだなって改めて思った。
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