6人が本棚に入れています
本棚に追加
僕が男の子にあげた、オオルリシジミの標本が、一匹の蝶々の命を救ったとして、その効果がこの奇跡をもたらしたとは思えなかった、それでもなんら理由をこじ付けるとしたら
蝶々の羽ばたき一つの影響が、遥か彼方のここにまで変化をもたらした。
それは、時空をも超えた、大きな、大きな奇跡、だったのかもしれないと
僕は信じる事にした。
父さんの運転する車に揺られて、僕はまた物思いに耽った。
この美しい自然を、おじいちゃんがいた家を
奇跡のお陰で生き延びた、儚い生き物を
守っていきたいと、思った。
最初のコメントを投稿しよう!