4章:起きたはいいけどやることない

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「よし、じゃあ早速行くか!」 これ以上は何も言えないから、誤魔化すように勢いよく言った。が、アルファに呼び止められた。 「少しよろしいでしょうか」 「ん?どうした?」 もうやり残しはない筈だけど。あぁ、そうか武器はどうとでもなるけど、他の荷物がなければ怪しまれるか。 握ったままのスマホを操作して目的のモノをすぐに見つけた。冒険者バッグを選択し2つ生成した。 「あ、ありがとうございます。いえ、これではなくてですね」 アルファはカバンを受け取りながらも歯切れ悪くしていた。本当に何を言おうとしていたのかわからない。 「あの、第二ダンジョンの方は様子を見なくてもよろしいのでしょうか?」 だ…いに…だん…じょん…?だいにダンジョン……第二ダンジョン!!そうだ!寝る前に第二ダンジョン造ったんだった。 「ありがと!すっかり忘れてた!ちょっと待っててくれ、パッと向こうを確認するから!」 慌ててスマホをホーム画面に戻しダンジョンのアイコンをタップした。すぐにはダンジョンの画面にはならなかった。 代わりに『メイン』と『サブ』の項目が出てきた。迷わずサブを押す。すると、さらにサブ1~5が出てきた。 すぐに繋がらないことにイラつきながらも、取り敢えずサブ1を押した。他に造った覚えはないからこれでいいだろう。
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