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目を開けるとそこにはさっきまでとは違う景色があった。一言で言ってしまえば『和室』だ。
六畳間に腰ぐらいまでしかない和箪笥、その上におばあちゃんの家でしか見たことがない黒電話。
目を右にやるとそこには、それほど大きくない円形のちゃぶ台、その奥に台に載ったブラウン管テレビ。
もう、ザ・和室としか言いようがない程に和室だ。足元を見ればご丁寧に靴を脱がされている。
その場に胡坐をかいて少し考える。内容は勿論の事、今俺が置かれている状況についてだ。
ダンジョンマスターになりたいか?と言うメールになりたいと返信したら、またメールが送られてきた。
そのメールを開くと下の方に魔法陣?が描かれていて、それが光ったと思ったらここにいた。
この流れから行くと、俺は今ダンジョンマスターになれたと言う事なのだろうか。
だめだ。冷静を装ってみても全く理解が追いつかない。もっと情報を集めない事には到底落ち着けそうにない。
立ち上がり和箪笥の隣にある引き戸に手をかける。鍵の様なものは見当たらないから簡単に開くと思っていた。
だが、いくら力を入れて引いてもびくともしない。ガラス戸だからと割ろうとして見ても手を痛めるだけに終わった。
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