2章:俺が知ってるダンジョンじゃない

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既にいくつかアプリがインストールされていた。ただ、そのアプリよりも目につくのが、画面の上半分を占領している時計だ。 『W.T386/06/19 16:49.66』と表示されている。W.Tが何を意味するのかは分からない。 が、月日と思われる数字はメールが来た日と一致している。時間は同じように流れているのか。 まだ確証を得られない事は保留して、アプリを見てみる。下の方で横一列に並んでいる。 左からアイコンが、階段・デフォルメされた鬼みたいなもの・建物・メガホン・プレゼントボックス・歯車・?マーク・魔、となっている。 それぞれの下には、ダンジョン・魔物・施設等・お知らせ・プレゼント・設定・ヘルプ・魔王、と書かれている。 分かり易くて結構じゃないか。色々と触って見たいが、まずは情報だ。ヘルプのアイコンをタッチする。 するとすぐにズラッと夥しい程の量の項目が出てきた。一番最初の項目は『初心者の方へ』だった。 製作者に感謝しつつその項目をタッチする。また気の遠くなりそうな量の文章が映し出される。 読まない事には何も始められない。長時間集中して読むことは出来ないが、読む事自体はあまり苦ではない。
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