4章:起きたはいいけどやることない

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【終了。データより最適な情報を反映】 あまり待つことなく脳内データとやらの読み取りは終わったらしい。今度は情報の反映が始まったみたいだ。 「反映が終了しました。この話し方でいかがでしょうか?マスター?」 「え!?あ、うん。いいんじゃないか?」 アルファが今までの機械的な話し方から流暢に話し始めた。丁寧な話し方か。うん、アルファの見た目に合っている気がする。 「ボクはこんな喋り方にしたよ!どうかな?」 「うおぇ!!?」 突然ニューが動き出した。全く気にしていなかったからつい変な声が出てしまった。いきなり喋るなよ!ビックリするだろ! 改めてニューを見てみる。話し方以外にも表情などの情報も反映している様だ。さっきまで真顔だったのに、今では満開の笑顔。 一人称が確か『ボク』だったよな。アルファが静かなのに対してニューは元気いっぱいってキャラか。 本当に色々と対照的な2人?2体?だな、ホント。 「よし、コレで街に行っても問題はないな。早速行くか!」 「少しよろしいでしょうか?」 意気揚々と動き出そうとしてアルファから待ったがかかった。なんだよ。せっかく人が珍しくやる気を出してるってのに。
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