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ようやく第二ダンジョンの様子が映った。が、様子がおかしい。どうやら誰かが戦っているらしい。
よく見れば冒険者?側が優勢みたいだ。一瞬、おぉ!と思ったが自分は魔物サイドだったことを思い出した。
ただ、疑問が浮かんできた。なんでこんなに苦戦しているんだろう?というのも、冒険者が戦っている相手には見覚えがあった。
アイツは俺が合成で創った…☆10の…あれだ、なんちゃらの神とか、だったはず。
☆10ならよっぽどの敵じゃないと相手にもならないと思うのだが。取り敢えず向こうと繋げてみるか。
「あ~…お取込み中かな?」
「なんだ!きs―――」
「!?いえ!問題はございません!」
冒険者は何か言っていたが、氷漬けにされ話せなくなった。さっきまでの戦いは何だったのかと言いたくなる。
「いや、まぁ、あんまり急ぎでもなかったんだけど…えっと、げん…き?だったか?」
言うことも決めずに繋げてしまったために、思いついたことをそのまま言った。途中で自分にツッコミを入れながらも。
「はい、我が君より賜りしこの躰、一分の傷もなく壮健でございます」
「あ、うん。元気なのね、ヨカッタヨカッタ」
語気が強すぎて言葉はちゃんと聞いていなかったが、元気なのは十分に伝わった。
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