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「えっと、それで何してたんだ?」
「現在の冒険者どもの実力を測るため、少し手加減をして戦っていた次第でございます」
戦っていた冒険者が全体のどこに位置しているのかは分からないが、コイツに一瞬で倒されたんだしあまり強くはないのだろう。
そうこう話している内に眠る前にしていたことを少しずつ思い出してきた。内容は忘れたが何かを課していたはずだ。
「ところで言っていたことは達成できたのか?」
「はい、勿論でございます。まずは1つ目の百年生き残ることですが、御覧の通り達成してございます」
そう言い神が両腕を広げると氷が解け、後ろから大量の見慣れない魔物がずらりと並んでいた。
全員が己の存在をアピールするかのように歓声を上げていた。よく見るとその場に泣き崩れているヤツもいた。えぇ…
「そ、そうか。よし、次」
後ろの連中は見なかったことにして神に続きを促した。神が1つ目と言っていたから他にもあるのだろう。相変わらず思い出せないけど。
「はい、2つ目のダンジョンポイントは只今お送りしてございます」
いつの間にか神の前には薄青色の板が浮かんでいた。そう言えば神はアレでダンジョンを管理していたんだったな。
羨ましく思いつつも俺もスマホを見てみる。お知らせが新しく『1』と出ていた。プレゼントの方も。
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