第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
産まれた時から妖怪や霊が見える体質の九隅四季。子供のころから幽霊や妖怪の困りごとを解決したり相談を受けているうちにいつの間にかそれらモノノ怪達に「御屋形様」と呼ばれるようになっていた。 特徴的な白髪をたなびかせて彼女は今日も東奔西走する。世界は希望と絶望が満ち溢れている。 彼女は行く先々で様々な人間と出会う。出会う人々は様々だ。 いつも彼女は言う。 「世界に期待するから絶望する。願うから叶わなかった時に裏切られた気持ちになるんです」 言いながら彼女はこうも言う。 「でも世界には奇跡なんてないと生きるよりも奇跡しかないと思って生きるべきですよ」 彼女のまわりには様々な人間がいる。そんな人々の生活と事件との狭間に生きる人々の生きざまを追う。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加