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しばらく立っていたら、黒髪短髪の男が話しかけてきた。
「本当にどってんこかせてごめんなぁ」
「.....?どってんこ?」
「あぁ、『どってんこく』ね?北海道弁で驚かせるって意味。あんた内地(本州)の人か?」
「いや、札幌から来たけど...」
「へー、マチ(札幌)から来たんかぁーマチの人ってあ方言もう使ってないからね。知らなくて当然か」
「そう。俺もう帰るから」
「待ってよ。あんた名前は?ここの高校通うために札幌から来たんちゃうの?」
「そうだけど何?なんでわかったの?」
「学校見てたし、若い人でここくる理由がたいていここの高校に進学だからだ。俺は黒崎 陸(クロサキ リク)って言うんだ。」
「まぁいいよ。俺は臼井 郁(ウスイ イク)黒崎さんはここに住んでて長いの?てか高校生?」
「そうそう!俺は新2年生やから郁とはどんぱじゃねーな」
「ん?どんぱ?」
「そう!同級生ってこと。俺は郁の一個上。つまり先輩だ。」
「そうなんだ。とりあえず疲れたから帰らせて。そしてもう会いたくないし。バイバイ」
「そんなこと言わんで!ないてまう!」
そのことばを背に僕は家に着いた。
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