交わらぬ恋心

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◇◆ 昼休み 「なぁ。せっかくだから四人でご飯食べようぜ」 取りに来いと言ったはずの空は何故か大地と一緒にA組にやってきて、那月と華乃に向かいそう声をかけた。 「えっと……うん。どこで食べる?」 那月は一瞬わからないように華乃の顔を見たあとに、尋ねる。 「……あ。いいところあるよ」 大地は何か思いついたようで、それだけ言うとスタスタと一人歩き始めてしまい、慌てて三人は後を追った。 黙って後を追ってた三人であったが、玄関まで行き外靴に履き替え始めたところで、那月が声をかける。 「ちょっと、どこいくの?」 その問いかけに大地は首をかしげ「え?外だよ?言ってなかったけ?」と平然と言ってのけた。 「いや、言ってないし!」 那月は間髪入れずに言うと「あれ?ごめんごめん」と大地はへらっと笑いながら言う。 このやろ……。と那月は小さく呟くと、それを隣にいた華乃は聞こえたようでくすっと笑っていた。
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