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しかし小学生になり、那月は恋愛感情と言うものを覚える。
結婚とは恋愛をして、お互い愛し合った時にするものだとわかった時、最初は空や皆に、なんて事を言っていたのだろうと顔を赤らめたが、後(のち)に、すぐに考えを改める事になる。
――辛い時も楽しい時も。
全部全部、空が傍に居て。
空に励まされ
空と笑いあい
時には空の前で泣いた。
私の傍に空がいないなんて考えられないし、私以外の人と結婚なんて、して欲しくない。
やっぱり私、空のこと好きだ。
那月はその時から『空のお嫁さんになりたい』とは言わなくなったが、想いだけは変わらずそのまま今も胸に秘めている――……
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