古畑任三朗VS派遣アサシン

ネオ・リベラリズム

　東和樹脂を退社した小泉はアメリカに近づき、規制緩和、民営化を勧めていった。ワーキングプアが増殖した。
　ガソリン、灯油、ティッシュ、魚、マヨネーズ、醤油…懐は潤う一方だ。
　bubbleに浸り過ぎた奴らが、何の罪もない若い奴らをバルブとして使う。
『俺たちゃ、調整弁じゃない』
　立場が分かっていない。
　マクドナルドは、パート１日分の勤務時間について30分未満を切り捨てて計算して22億円を稼いだそうだ。会社の金は社長のものだ。
　紳士服のコナカは720人の従業員の残業代を支払わない。社員はコナカ、社長はオオナカ。ブクブクブックブック。
　息子は社会福祉法人を経営している。随分、潤ったな？時給は300円でいいよな?電卓なんか使えないもんなぁ。
　可愛そうに。basic・incomeだからしょうがない。

　俺はボールペン会社に派遣されている。正社員の大谷良子にフェルトペンをしゃぶらせて中毒死させた。「ヘルペスになるよりいいだろ?」
　よし、1人減ったぞ。栗の花の匂いの漂う季節のことです。
　さらに、黒田勘太郎の目にメタノールを足らして失明させた。これで2人減った。
　栗の花の匂いの匂いの漂う季節のことです。
　ダンボールを座敷にして、セブンのおにぎりを食べてると増尾主任がやってきた。
「多良ちゃん、ナフタリンの入った牛乳飲む?」
　この人、派遣だったんだ。
「乾燥剤には注意してください。古畑任三郎でした」