第1章 戦火の中の恋人

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「逃していいの?また狙われるかもよ」 あたしが言うと、その白い影の男が、向こうに歩き出そうとして、足を止めた。 「もう大丈夫です。ジミーとゆっくりごはんでも食べててください」 「系斗。出発するまでうちに来てよ」 「お断りします」 即答して、系斗はとっとと向こうに歩いて姿を消した。 系斗は、いつも見えないところであたしを守ってくれる。 だから、あたしも安心していられる。
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