第1章 戦火の中の恋人

11/24
前へ
/282ページ
次へ
さて。 とりあえず腹ごしらえしてからだね。 あたしはそう思って、またレストランのドアを開けて中に入ると、すでに料理が運ばれていて、ジミーはお預けをくらった子犬のように、頬杖をついて待っていてくれた。あたしは、ジミーのこの天然だけど優しいところが憎めない。 匠とも系斗とも違う愛情を感じることができる。 そうね。 親友ともいえるのかな。 もしくは弟みたいな? あたしは、ジミーの存在に、いつも癒されている。 本人には、言わないけどね。 「ごめんね、ジミー。お待たせ!」 と言ってあたしがジミーの前に座ると、ジミーはにっこりと笑って、 「瑠生もお腹すいたでしょ?食べよう!」 と答えて、2人で一斉にパスタを食べ始めた。
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加