第1章 戦火の中の恋人

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「だ、だめだよ!何言ってんの?危ないよ!今度はコロンビアなんだよ!ここや、日本とかとは違うんだから!」 「瑠生だって危ないんでしょ?」 「そうだけど、でもだめだよ!ジミーを連れて行けない!」 「なんで?」 「ジミー!あんただって、わかってるでしょ?今までだって、あたしと匠にかかわって、危ない目に遭ってきたよね?今度は守ってくれる匠はいないわ。無事に匠に会えるとも限らないの!あたしじゃ、ジミーを守れないわ!!」 あたしはテーブルをバンッと叩きながら言うと、そこに友達の彩乃がやってきて、 「瑠生に守ってもらうためじゃないの。瑠生を守りたいから行くのよ」 と言い出すと、あたしは驚いて顔を上げて彩乃を見た。
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