第1章 戦火の中の恋人

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「それより、なんでコロンビアに匠が行ってるのかが知りたいわ。香織さんもはっきりわかってないって言ってたわよ。どうなの?系斗」 あたしが言うと、系斗はジュースを飲み干して、やっとソファーに腰を下ろした。 系斗が座ってくれるなんて、珍しい。いつもどこに行っても立ちっぱなしだから。 カウアイ島に行ってから、ちょっと変わったかも。 あたしは系斗を見つめながらそう思っていると、ふと、キスしたときのことを思い出した。 あれは一体…なんだったのかなぁ…。 やばい。 あたしはごまかすようにジュースを一気飲みして、さらにまたジュースを注いだ。
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