第8章 モンセラーテで抱きしめて

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「系斗。…その破壊した町に投入するわよ」 「え?いや、…結構です」 系斗はスーッと窓際に下がると、カイと匠は笑った。 「先生には私から話をつけるわ。この3人がガードにつく?セカンドハウスは、モンセラーテの丘も近いから、元気になったらハワイに帰る前に行ってみたら?願いが叶う泉があるのよ。ローマほどの大きい泉じゃないからガッカリするかもしれないけど、それでも素敵なとこよ。お手伝いさんに今部屋を掃除させてるわ。任せて」 アリスはそう言って、スキップするかのように病室を出て行った。レイチェルは苦笑いして、 「ママ、最近暇してたから、なんか、楽しんでるのよ…!ごめんね、瑠生。瑠生がけがしたことは話してなかったんだけど、聞かれちゃって」 と言うと、あたしはガックリと肩を落とした。 「ま、ここから出られるなら、いっか!」
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