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匠の言葉に、あたしはムッとして頬を膨らませると、
「あたし、やっとわかった。あたしのことじゃないんだわ。匠と系斗が揃うと、2人ともなんだかイキイキしてる。あたしのことより、2人のほうが惹かれあってるのかもね」
と言うと、匠は眉をしかめて、
「はあ??気色悪い事言うな」
と機嫌悪そうに言うと、あたしはそんな匠を見上げて、
「ちょっと寝とくよ。チューしてくれたらね」
と言うと、匠はため息をついて、
「ガキか、お前は」
と言って背中を向けると、あたしはそんな匠の背中を見て、
「この浮気者っ」
と小さな声で呟くと、匠はギクッとしたように足を止めた。あたしはにこにこ微笑んで唇を少し尖らせて、目を閉じた。すると、匠はまた歩み寄ってきて、軽くキスをすると、
「これでいいか?」
と尋ねるけれど、物足りなくてあたしはまだ動かずにいた。
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