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系斗は、匠のフリをしていたのでいつもの白い服ではなかった。茶色のポロシャツにチノパン。靴は革靴だが…。
それが、敵には匠と錯覚させたのだろう。
そして、何故か系斗はジミーとアンジェとは別の部屋に軟禁されていた。
しかし、なぜ?
しかも、軟禁…。手足は縛られていなくて目隠しも、ない。
系斗は考え込んでいた。
携帯電話はもちろんとりあげられたが。
もし俺を消したいだけなら、一緒に連れてこない。しかも軟禁なんて、おかしい。
目的は……。
部屋にはベッドもあって、系斗はベッドから降りて窓際に歩み寄った。窓には鉄の柵があって出られないが、外の景色は見える。
山か近い。道路は見えなくて林が広がっている。林の向こうは道路だろう。
ボゴタではないだろう。
ボゴタより少し離れた町だ。
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