エピローグ 一年越しの『愛してる』

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* ハワイ。オアフ島。 ホノルル近くの小さな村。 いつものシーフードレストランで、あたしとジミー、アンジェはボディボードのあとの腹ごしらえをしていた。 ジミーとアンジェは、付き合ってるのかどうかはまだはっきりしていないけれど、前よりかなり親密だ。あたしは、思わずニヤニヤして2人を眺めていると、アンジェはハッとしたように正面に座っているあたしを見て、 「な、何よ?なんか、へん?」 と頬を赤く染めて尋ねると、あたしは頭を横に振った。ジミーはあたしとアンジェを交互に見て、 「え?何が何が??」 と相変わらず鈍感だ。 「ねぇ、瑠生。あれから、匠さんは何か変わった?」 アンジェが尋ねてくると、あたしは頭を横に振った。 「全然。前と変わらないわよ。髭が顎にまで進出したくらいかな」 「それはあんたの好みで、でしょ!」 アンジェがあたしの額を小突いて言うと、あたしは舌を出して笑った。
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