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ジミーは車を停めていて、助手席のドアを開けてくれると、
「送ってくよ。ご飯は?」
と微笑んで言うと、あたしはそんなジミーを見て頬にキスをした。
「ジミー。お腹ペコペコだよ。パスタ食べたい」
「オッケー。とりあえず、腹ごしらえだよね!」
ジミーはそう言ってあたしの肩を押すと、あたしは助手席に乗り込み、ジミーはドアを閉めた。
「匠さんはなんで香港じゃなくてコロンビアなんだろうね」
運転しながらジミーが言うと、あたしは全開の窓に肘をついて、頬杖をついていた。
「うん。系斗も詳しいこと教えてくれないんだけど、香港で何かしらの事故があったみたいなんだよね。で、誰かがコロンビアに連れてったみたい。系斗の言うことが、全部本当のこととは限らないけど」
「信用できないってこと?」
「だって!1年も隠し通してきたのよ。今更本当のことを言うかな。多分、系斗はギリギリまで隠して、ごまかし続ける。そういう人よ」
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