第1章 戦火の中の恋人

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あたしが言うと、ジミーはちらっと横目であたしを見た。 「系斗さんと、なんかあった?」 「え?」 ドキッとして、あたしはジミーを見た。 系斗と、キスした。 成り行きというか。 慰めてくれてた、というか。 でも、優しくて、激しいキスだった。 一瞬だけ、匠を忘れてしまった。 いや、あれは事故だよ。 う、浮気なのかな? …いや、事故だよ、事故!! 「瑠生?」 「え?」 ギクッとしてジミーを見ると、ジミーは信号で停車していて、ジッとあたしを見つめた。 「な、何よ。なんもないよ!それより、どうしようか考えなきゃね」
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